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伊参スタジオへ向かうタクシー。

刻々と容赦なく上がって行くメーター。
徐々に青筋の増えていくワタシ。

今日は幸い雨にも降られなかったから、少し手前で降ろしてもらってあとは徒歩で行くか。
なんてことを考えていた矢先、車の目の前を大きなサルが横切って行った。
サ、、、サル!??

唖然としてそのサルを見ていたら、ヤツもこっちを見やがった。
サルと目が合う。
しばし時が止まる。

「何見てんだよ」

サルはそう言うかのごとく不機嫌な面でワタシを睨みつけていた。

こっちはタクシーだし、実際にはあっという間にすれ違ったわけだけど、
あのサルの余所者を寄せ付けない雰囲気にビビッたワタシ。

・・・やっぱりスタジオまでこのまま連れていってもらおう。
下手な考えは起こさない方がいいのだ。


ほどなくして、タクシーは本道からそれ、スタジオへ入る道を上がって行った。







写真で見たとおりの建物があった。
奥に見えるのが、今回映画祭の会場になっている体育館。
99年、まさやんはOKSツアー初日のライブを、この体育館で行った。(たしか)
来場者にキャベツのお土産が渡されたのもこのとき。


ちょうど体育館の向かいあたりに、ちょっとしたキャベツ畑がある。
これは、月キャベがこの地で映画祭を行うきっかけになったことにちなんで作られたそうだ。
この日ワタシがもらってきたキャベツも、ここの畑のものである。











体育館ではすでに様々な映画が上映されていたが、
まずは見学をすべくスタジオの中へ入って行った。












廊下の先に、看板を発見!







中に入ると、そこは月キャベとまさやんで埋め尽くされた部屋であった。







まさやんのポスター、写真集、書籍類、FC会報、

そして映画関連のもの。
小道具、衣装、脚本、撮影時の様子をおさめた写真、
ヒバナの手書きの手紙、母の手紙、大勢の人のサイン。

















そしてこちら↓





黒板の上、花火のメッセージにお気づきだろうか。

これはなんと、14年前にまさやんが書いたものだそうだ。
今まで14年間も消さずにこのまま保存されていたのだそうだ。
もちろん、周りの文字もそうなのだろう。






よく14年もの間こんなにキレイな状態で残っていたもんだ。

胸が熱くなる・・・



このあと、まだ月キャベの上映まで2時間以上あったので、
その部屋で時間をつぶすことにする。
ひととおり部屋の中のものをカメラに収めたあと(一応許可は取りました)、
撮影の時の写真はアルバム3冊分くらいあったので、それを見たり、ヒバナの手紙を読んだり、
まさやんの「原点」というまだ読んだことのない本が置いてあったので、それをパラパラめくってみたり・・・

でもとにかく部屋の中は寒くてね。
この日はすごく寒い日だったし、暖房も効いていないから、
コートもマフラーも身につけたままだったけど、寒くて仕方なかったの。

そしたら、その部屋にいた管理人のおじさんが、ずっと部屋にいる私に気付き、声をかけてくれた。
そっちは寒いから、こっち来てコタツに入りなって。

おじさんのいた一角だけ、ちょっと床が高くて畳み敷きになってて、
そこが掘りごたつになっているのです。
ありがたい申し出に、まさやんの「原点」を手にコタツに入らせてもらった。

おじさんも話し相手が欲しかったのか、それとも一人きりで手持ち無沙汰な私を気の毒に思ったのか、
それから2時間以上、ずっとそこで私の相手をしてくれた。
おせんべいやみかんやおやきをすすめてくれて、
そういえばまだお昼も食べて無かったと、ありがたくいただきながら、
おじさんのこの地にまつわる色んな話を聞いた。
それから、月キャベの撮影裏ビデオなるものがあり、「見る?」というので「見たいです!」と言ったら、快く見せてくれた。

その間、何人もの女の子がおじさんの元を訪れおじさんと話をしていった。
ある人が、「おじさん、もういい加減そのビデオ見飽きたでしょ?」と言ったら、「飽きた!」とおじさん(笑)
ちょうどそのときおじさんの携帯が鳴る。
 ♪ いつでも 探しているよ
着信音はまさやんのワンモアなのであった
「そんなこと言って、携帯はそれ(ワンモア)なんだ(笑)」とその女性。

おじさんの話に寄ると、いまだにここを訪れる人の多くが月キャベ目当てなのだそうだ。
まさやんファンの女の子の訪問が一番多いのだと言う。

ここの管理人であるおじさんにとって、月キャベとまさやんの存在って一体どんなんだろう?



おやきはまだホカホカでとても美味しかった。
あったかい掘りごたつでぬくぬく暖まりながら、おじさんと色んな話をした2時間は、
この旅の中で一番思い出に残っている。







やがて外も薄暗くなってきて、そろそろ映画を見に行こうか、とコタツを出た。
おじさんがお土産にキャベツを持たせてくれた。
中之条のキャベツ!
感激もひとしおである。

玄関までおじさんが見送りに来てくれた。
外に出ようとしたそのとき、外の道を歩いていた人と鉢合わせになった。
なんとなんと、月キャベのメガホンを握った篠原監督その人であった。

おじさんと二言三言、言葉を交わす監督。
すると、おじさんの隣にいた私に監督がふと目を向けた。
私は咄嗟のことにギョッとして、「か、監督!」と言ったきり、二の句が継げなくなってしまった。
監督も私が誰なのかも知らないし、どういうリアクションを取ったらいいのか分からなかったようで、
お互い何だかヘンな雰囲気でお辞儀をし合って、ちょっと気まずかったなぁ・・><
今思えば、なんでもいいから一言くらい何か言ってみればよかったのだ。
監督いい人だから、きっと笑顔で応えてくれたに違いないのに。



体育館に入ると、中のイスはけっこう埋まっている感じ。
係りの人に案内されて、後ろの隅の方のイスに座った。

映画が終ると、なんと手作りのカレーが参加者全員に振舞われた。
私ももらっていいのかな、と思ったけど、本当に全員に配られたのだ。







夕飯抜きを覚悟していたので、これはうれしかった♪
さっきのおやきでだいぶお腹は落着いていたけど、まだこれから夜は長いんだからね。

カレーを食べ終わって、空いていた前の方の席に移動し、月キャベの上映を待っていたら、
後ろからトントンと肩を叩かれた。
もしかして私がデカくてスクリーンが見えないとか・・・?(←長年のトラウマ)と、
ドキドキしながら後ろを振り向いたら、そこにはお菓子を持った一人の女性がいた。
「さっき、おじさんと一緒にいましたよね?」
はい、と頷くと、私の持っていたグラスタウン(まさやんのトートバッグ)を指差し、
「たぶんお仲間だと思います♪」とニッコリして、「どうぞ」とチョコレートをくれた

そうか、“お仲間”かぁ。
その一言で、この見知らぬ初対面の女性に、一気に親しみが沸いてしまうのだから不思議。

ああ、アナタもですか・・・
こんなところまで来てしまうくらい、まさやんが大好きで仕方ないのですね・・・

中之条というのは、まさやんを愛する人を呼び寄せる地なのだね。



そしてついに「月とキャベツ」の上映がはじまった。
この前にちょっとしたサプライズがあったのだけど、それはまた後日。


映画は、さっき自分が訪れたあの花火の家が舞台である。
それがなんとも不思議な感覚だった。
そして、大画面で見る花火は本当に惚れ惚れするほど素敵なのであった。


映画が終わり、送迎バスに乗らないといけない私は、急いで会場を出た。
すると、外にはこんな素敵なライトアップが。







これらはすべてローソクの灯り。
とても幻想的で忘れがたい光景だった。


会場の外では、スタッフの方がキャベツを袋に入れてお客さんに渡していた。
ここでもお土産を配っていたんだね。

でも私はおじさんにもらったキャベツがあるので、そのまま素通り。
車で来たならもう一個くらいもらいたいとこだったけど。

そして、送迎バスに乗り込み、駅に向かう。
もしかして、まさやん今日来てたりなんかしないよね・・・?
もしかして、実はお忍びで来てたりして、今ごろどこからともなく姿を現して、
会場に残っているファンの女の子たちと握手なんかしてたりしたら泣けるわ~と、
そんなことばっかり考えていた。

帰りは高崎から新幹線で一気に東京まで。
地元には11時40分ごろ到着。
あっという間の一日だった。




中之条。

花火の家。

花火とヒバナがいた場所。


中之条の自然と、花火の家の佇まいを思い浮かべると、
あれから3日経った今でも、目の前の現実が霞がかってぼやけてしまう。
まるで異次元の世界にでも行っていたかのような、不思議な感覚である。
映画の世界に迷い込んだような、と言いたいところだけど、それもまた違う。
花火の家には、もうだれも住んでいないし、人気のない淋しい風景、静寂、
まるで人々から忘れられてしまった場所かのように、ただただ静かに、
でも確かに、そこに存在していた。



今度は映画と同じ季節にまた訪れてみよう。
おじさんには5月がいいよ、と勧められたけど。

次は、まさやんも泊まったという四万温泉の「たむら」にぜひ泊まりたい。
宿泊費めちゃくちゃ高いんだけどね><

しかし、本当にいい思い出ができました。
これでブギーライブ諦められます。


そしてこの旅でひとつはっきりしたこと。

昔のまさやんは確かにとても素敵で魅力的だけど、
私が好きなのは、やっぱり今のまさやんなんだ、ということ。


早くまさやんに会いたい。







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